【「人」と「間」】

2036

他人に振り回されて時間が過ぎる。時間に翻弄されて人生は過ぎる。天国みたいなことがあったと思ったら、地獄へ突き落とされることもある。白だと思ってことが真っ黒だったりする。ジキルの日もあるし、ハイドな気分の日もあるのである。

結局、人生は、クルクルしている。螺旋的に上に行ったり、下に行ったりしているのである。怖いのは、その上下や左右への、行ったり来たりの遠心力に翻弄されて「真ん中≒支点」を見失うことである。

実は、真にバランスの良いと言われる人は、相手に合わしているようで、決して合わせていない。天国にいても、地獄のことを考えている。純白のものに感動するのは、自分がグレーであるからだということを自覚しているものである。

橋本治は、人間は2種類あるという。「自分のことを考えろと言われると、まず自分のことを考える人」と「自分のことを考えろと言われると、まず他人のことを考える人」の2種類である。

自分は、自分を取り巻く外的条件の中で生きている。それを自覚できれば「他人のことを考える」が「自分のことを考える」とイコールになる。自分を真ん中≒支点に置くから他者に振り回されるのである。自分の内から湧き上がる欲望にクルクルと目がまわるのである。

バランスが良いと言われる人の支点は、自分にはない。・・・かと言って他人にあるわけではない。その関係性の中に支点を置くのである。自分のことを考えろと言われた時に、外的条件としての関係性の中に身を置くのである。

「人間」が、「人」の「間」である理由は、ここにある。バランスがいいとか悪いの問題ではない。そもそも、そういうフラフラしている状態こそが、人間なのである。

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